こんにちは!
ミナトミュージックサロンのピアノ講師、深作真希です。
今回は
クロード・ドビュッシー初期のピアノ作品であり
彼の作品の中では最も有名な作品の一つに数えられていて
1888年にドビュッシーが
26歳の時に作曲され、
1891年に改訂された
「2つのアラベスク」です♪
「アラベスク」というのは、当時の流行で、
アラビア風の模様とか曲線美などのことです。
ドビュッシーにとってこの曲の旋律が絡み合った感じ、
その旋律の線が
アラベスクの模様のようなイメージで作られた
と言われています。
ドビュッシー自身の言葉に、
「バッハの音楽において、 人を感動させるのは、
旋律の性格ではなくて旋律の曲線である。」
とあり、バッハの曲を意識した曲作りをしていた
のではないかと思います。
第2番のアラベスクは
第1番の流れるようなイメージとは違って
細やかな短い曲線が描かれている感じで、
右手でアラベスク模様を思わせる旋律、
左手は伴奏を和音で奏でられます。
ドビュッシーの特徴として、
響きをまぜたり、和音の塊を平行移動させたり、
独特の世界を生みだしたことです。
ドビュッシーの音楽の世界は響かせ方が、
弾き分けるタッチとペダルを使いさまざまな表現をするところが
美しい旋律を生むのでしょうか。