こんにちは!
ミナトミュージックサロンのピアノ講師、深作真希です。
ことしの「本屋大賞」は、ピアノ調律師の青年の成長を描いた、宮下奈都さんの小説、「羊と鋼の森」が受賞しました。
TBSの情報番組「王様のブランチ」で紹介されて話題となり、ブランチブックアワード2015において大賞を獲得した作品でした♪
『羊と鋼の森』の由来は宮下さん自身が
“前に、ずっと私のピアノを調律してくださっていた方が、ピアノの蓋を開けて「大丈夫ですよ、いい羊がいるから」と言ってくださったことがあったんです。ピアノを弾くときって、鍵盤を叩くと、ピアノ内部のハンマーヘッドが連動して弦を打って、それで音が鳴るんですが、ハンマーのフェルトは羊の毛でできているんですね。だから、タイトルの羊はハンマー、鋼は弦。主人公の外村が、ピアノという森、人生という森に入り込んでいく、という意味も含んでいます。”というのを聞いてすごいな!
そしてこの宮下さんは面白い人を引き寄せる人なんだなと思いました!
実は、ロックバンド「↑THE HIGH-LOWS↓ (ザ・ハイロウズ)」の大ファンという意外な一面も持つ宮下さん。これまでの作品でも、物語には音楽が深く関わっていますが、今回あえて、ピアノの調律師という、いわば『裏方』を主役にしたのは
もともと、「陰で支える」ことに、魅力を感じるんです。表舞台に立ってスポットが当たるような人の話よりも、表舞台に立つ人の活躍を、陰で支えるような人を書きたい。ごく普通の人間が、コツコツとやっていく話を書きたいんです。私自身が、才能とは無縁な人間なので。いわゆる天才や才能を持つ人の描かれ方に違和感があったとのこと・・・
魅力的な一冊になりそうです♪