こんにちは!ミナトミュージックサロン ピアノ講師の辰巳真理です。
6月最後の日なので、もう一曲、雨にちなんだ曲を皆様にシェアしますね♪
ブラームス
ヴァイオリンソナタ第1番
通称「雨の歌」です。
ブラームスほど、ため息の似合う作曲家はいない!!
というのは、私の持論ですがf^_^;
このソナタの最初のアウフタクトもまさに溢れるため息といった感じ。
この曲は、3楽章にブラームス自信が愛するクララのために作曲した歌曲「雨の歌」のモチーフが使われているため、この通称で呼ばれています。
日本語訳では「ヴァイオリン ソナタ」と呼ばれますが、原語のドイツ語ではSonate für Klavier und Violine Nr. 1 G-Dur op. 78。直訳すると「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」と言うのが正しいですね。
ヴァイオリンが主役で、ピアノが伴奏というわけではなく、共に主役をはっているデュエットの曲です。
ドイツの曲は、アウフタクト(弱起)と言って、1拍目ではなく小節の途中から始まる曲が多くありますが、特にブラームスのアウフタクトは美しい!
ブラームスが生まれたハンブルグの街は、一年のほとんどが曇りのどんよーりした街で、彼の曲の鬱々とした感じは、まさにハンブルグのグレーな天気を思わせます。
梅雨のどんよりな日には、ブラームスを聴いて敢えてため息。そんな時間を、過ごしてみるのも良いかもしれませんよ♪